庭がみすぼらしいので何とかしようということになった。
生前祖父母が草木が好きで熱心に庭いじりやっていたけど、両親は興味がない。
祖母が亡くなって3年がたち、もはや草ぼーぼー。
母の庭に対する唯一リクエストはリビングの前に目隠し木が一本ほしい。
あとは自由。
私も庭に興味がないので、業者に頼むのがもったいなく思った。
そもそも何て頼んだらいいのかがわからない。
「向こう10年草むしりしたく無いです」って言ったらコンクリで埋められますかね。
一度庭いじりをDIYでやってみれば何なのかがわかると思うので、やってみます。
1.まずは草を刈る。
必要な道具:刈り払い機、鎌、のこぎり
手作業は疲れるので刈り払い機を購入。Amazonで\7,300
業者さんが使うエンジン付きで円盤の刃が回転するような本格的なものではないです。
電源はAC100Vコンセントから有線接続。
行動範囲が限られるけど10mの延長コード付いてる。我が家は10mで十分でした。
刃もナイロンのワイヤーが2本回転して鞭のように草を刈り取る仕様。
素人でも危なくなさそうだし、何より安かったのでこれにした。
リョービ(RYOBI) 刈払機 草刈機 AK-3710 ナイロンカッタ 697600A
刈り払い機の中では底辺スペックの機械だけど、家庭の草刈りなどはっきり言ってこれで十分と思う。
手作業より断然早くて楽ちん。そして金属刃と違い恐怖感が少ないのが良い。
簡単だけど少し慣れが必要なのがナイロンワイヤーの長さ調整。
ナイロンのワイヤーは使っているうちに少しずつ千切れて短くなる。
回転軸の中心にカートリッジ式で巻き尺のようにワイヤーが巻かれている構造で、回転させたままカートリッジの先端をトントン地面小突くと
遠心力で在庫分のワイヤーが外に出てくる仕組み。
文章だとわかりにくいけど、やってみると単純ですぐ慣れる。
気を付ける点は、硬い草に当たるとナイロンワイヤーは根本から千切れること。
こうなると一度ワイヤーカートリッジを分解して手作業でワイヤー外に出してあげないといけない。
草刈りを早く終わらせたくて横着していると結構やりがち。
刈れる草の硬さの限度は笹。
笹も刃先から茎を10cm刻みくらいで刻んでいけば刈れますが、根本から一気に刈ろうとするとワイヤーが千切れます。
家庭用としては十分ではないでしょうか。
消耗品のワイヤーカートリッジですが、雑草の量や硬さによるでしょう20平方メートルで2つで間に合いました。
2.木を切る。
必要な道具:のこぎり
木ってのこぎりで簡単に切れるので、3m以下くらいの低木なら臆さず切ってみるべき。
ゴミに出すのに50cm以下に分割しないといけないのでそれが骨でした。
ここでのこぎり選びですが、細かい刃で剛性の無い薄い刃ののこぎりは切ってて疲れので、
Amazonなどで評判のいいのこぎりを買うと作業性が断然違います。
万能刃で厚みのあるものが良いです。
\2,000くらいの物を買ったほうがいいでしょう。圧倒的に楽です。
3.石を掘り起こす。
必要な道具:スコップ
祖父が石好きだったから、我が家には多種大量の石がありました。
草木で覆われてるときはわからなかったけど、コブシ大以上の石が100以上。
よく集めたもんだ。。
救いは重くても50㎏程度なので手で持てるということです。(男性ならば)
ここで学んだのは重たい石はブルーシートに載せてやると簡単に運べます。
手で運ぶと持ちにくいんですけど、ブルーシートに載せて端を持つと比較的簡単です。
処理に悩みますが、一旦通路にどかしておきます。
4.切り株を掘り起こす。
必要な道具:スコップ、ハンドスコップ、のこぎり、鎌、(高圧洗浄機)
体力的に一番つらい作業。
昔からあった切り株含め11の切り株があります。
切り株を掘り起こすにはシンプルに、ひたすら掘って根っこが見えたら切っていくのです。
まず切り株の周りを10~20cm掘り下げます。②
切り株の近くは根っこが強くてスコップが入らない。なのでスコップが入る位置まで切り株から離れます。
そこから切り株の中心に向けて逆さの円錐状に穴を掘っていくわけですが、先に言った通り根っこが邪魔でスコップが入らない。
なので露出した根っこはのこぎりで切っていきます。
そうすると今までスコップが入らなかった場所にスコップが入るようになるので、深く穴を掘ることができます。③
今までは切り株の周りすべてが密だったので土の逃げ場が無く、根っこが無い部分を掘ることしかできなかった。
しかし空間が出来たことでその空間に向けて根っこの周りの「土を崩す」ことができるようになるんです。
崩した土を手やハンドスコップで掻き出していくと③のように根で浮いた状態になるので、のこぎりで根っこを切ってやれば見事切り株除去の完成。④
だいたい2時間もあれば1株除去できるようになりました。
しかし3本一塊になっていたシュロの木だけはアフロヘアーみたいな根っこで土がからみついていて、しかも下水管を抱いて生えていたので自由に穴が掘れず苦戦しました。
高圧洗浄機で根っこに絡みついた土を溶かしては露出した根っこを鎌で切って、、をひたすら繰り返してようやく伐根。
延べ8時間くらいかかりました。
重機があれば簡単なんでしょうけど、人力でも体力さえあればできます。力はいりません。持久力。
5.雑草の根と小石の除去。
必要な道具:スコップ、ハンドスコップ、鎌、レーキ、網、かご、高圧洗浄機
精神的に一番堪える作業。
土を耕して、根っこと小石をひたすら選別する作業。
最初は網を使って土にふるいをかけるわけですが、水分を含んだ土はまったく網目から落ちてこない。
仕方ないから手作業でひたすら根を拾い続ける途方もない作業。
ここでサボるとこの根から雑草がまた生えてきてしまうのでできる限り取り除く。
ひとつブレイクスルーだったのは「レーキ」の導入です。
レーキってのは熊手のことですね。
ステンレス製で錆びないし、伸縮式でおまけに熊手のピッチも変えられるのに\1,000以下!
これで土を慣らすと根っこや小石など異物を大まかにかき集められるので作業がはかどりました。
持ってなかったら絶対買ったほうがいい。
集めた根は可燃ごみで出すためにかごに入れて高圧洗浄機で洗って、天日に干しておきます。
20平米を耕して異物を除去するのに延べ24時間かかりました。
刈り取った草と合わせて45Lゴミ袋で20袋くらい出たと思います。切り株は除いてです。
なかなかの作業量でした。
6.石と切り株の廃棄。
必要な道具:日本円
産廃なのでお金を払って業者に処分してもらう以外に道はありません。
石も土も川原とかに捨てたら不法投棄になってしまいます。
そして切り株はゴミ収集してくれません。
特にシュロの木に至っては幹も水分が多く燃えないため可燃ごみにできないのです。
(たぶんどこの清掃工場行ってもシュロの木は断られるはずです。)
大量の石もあるので造園業者に頼んでまとめて引き取ってもらいました。
1トン以上あったと思いますが\50,000で全て持って行ってもらえました。
これで殺風景なくらいに庭は綺麗さっぱり。
このあとどうするか考えたのですが、
・通路左の広いほうは芝生貼り。プラス木を1本植える。
・通路右の狭いほうは思いつかないので防草シートを張ってしばらく様子を見る。
ということにしました。
続く