連載4回目。
ロングツーリングの荷物一覧は前回までを見て貰うとして、最後に残ったのが、
D.転ばぬ先の持ち物
- パンク修理道具
- タイラップ、ステンレスワイヤー、ラジペン、ガムテープ
- 工具
トラブルの応急処置道具。何も起きなければ使わずに持って帰ってくる道具たち。
出来るだけ世話になりたくないですね( ´∀`)
そんな道具について語っていく!
タイラップ、ステンレスワイヤー、ラジペン、ガムテープ
ロングツーリングなら持っていくべき。
レースをやってる知人が言っていた、
「タイラップとガムテがあれば家建つんじゃないか?」
それは言い過ぎだと思うけど、応急処置にとても効果的です。
そしてガムテをリストに書き忘れてました。(^^;
ガムテープは丸ごと持っていかなくても1mくらいの長さに切ってぐるぐる小さく巻いて持っていくといいです。当然布ガムテープね。
カウル付きのバイクの人は必須ですね。
私も転んでカウル割ったことありますが、プラプラさせたまま帰るよりも、応急的にでもガムテープで固定していけば落下の心配が減りますので、自分も周りの人にも危険を及ぼしません。
タイラップもカウル固定に使えますね。
バイクの外装なんてタイラップ留めで半年くらい何の問題も無いと思う。
それに加えいろいろ固定できるので便利。
以前スロットルグリップの接着剤が剥がれてスロットルが空回りしてしまった友人のグリップをタイラップで締め上げて固定しました。
(なぜか真夏にグリップヒーターONで走行したせいで接着剤が剥がれたw)
荷掛けフックが壊れたときに応急処置もできますし、単気筒バイクが落としがちなナンバープレートの仮止めもできます。
なぜライダーはフェンダーレスにしたがるのだろうか?(笑)
フェンダーって無い方がカッコイイのは間違いないけど、どういう理屈でカッコイイと感じるんでしょうね( ´∀`)
そしてフェンダーレスキットのステーが折れてナンバーが落ちるんです。
特に振動の多い単気筒バイクあるある。
私自身はナンバー脱落は2回しか無いですけど、他人含めると4回になるかな。
ステンレスワイヤーとラジペンはセット。
ステンレスワイヤーっていうのはステンレス製の針金なんですが、太さは0.45〜0.55mmが強度と加工し易さのバランス良くて使いやすい。
細すぎるとすぐ切れちゃうし、太すぎると曲げられない。
鉄製と書かれた針金は曲げやすいんですが、すぐ切れちゃうのでステンレスがいいです。
刃物が無いと切れないし、挟む物が無いとねじれない。
ラジペンは両方付いてますのでこれ一本で事足ります。
ステンレスワイヤーはタイラップと同じようですが熱い部分に使えます。
私の過去経験ではマフラーのエキパイのカバーが外れたときとかね。
あとは切れたチェーンをステンレスワイヤーで連結して走ったこともあります。
バイクが非力なXR100モタードですが、1kmくらい走れましたよ。ちょっと登り坂になったところで油断してトルクかけたらブチンと切れましたけどね。
バイクじゃないけど、メガネのヒンジのネジを失くした時にも修理に使いました。
ステンレスワイヤーはとても有能です!
工具
私のおススメはモンキーレンチ。あとは車載工具があればいい。
車載工具は一回中身を見て内容知っておくとイイですね。
- プラスドライバーあるか?
- プライヤーあるか?
- スパナは8、10、12、14mmがあるか?
ここにモンキーレンチあれば完璧。
モンキーレンチは何に使うか?
地味に良くあるトラブル「ミラーのネジが緩む」を締め直すですね。
「水曜どうでしょう」のベトナム縦断カブの旅を見た人なら、ミラーのネジが緩んでガムテープでギチギチに固めているのを見たことでしょう。
ベトナムに限らず日本でも良くある。
走るのには支障無いと思ったら大間違い。
見るたび気になって何度もミラー手で触っちゃうから、さっさと修理するのが得策。
ミラーってダブルナットと言って2つ同じサイズのネジ(ナット)で締めてるので、工具も同じサイズが2つ必要なんです。
だいたいは14mmのスパナ2本必要ですね。←ヤマハだけ??
車載工具に14mmスパナは1本あるけど、もう1本欲しい。
プライヤーでナット挟んでもいいんですが、ミラーのナットって黒く塗ってあるかメッキしてあるのでプライヤーで挟むと傷ついちゃう。
そこにモンキーレンチあると安心(о´∀`о)
いっそ14mmスパナをもう一本持って行ってもいいけど(笑)
緩むのはミラーだけとは限らないしね。
モンキーレンチの方が応用も効くし、かさ張らないのでおススメです。
ちなみになぜミラーのねじが緩み易いか?
私の仮説ですが、停めておいたバイクに人やバイクがぶつかってミラーを曲げるからだと思っている。停めておいて次乗った時に知らぬ間にミラーがズレてるときありません?
それをグニっと手で戻す→曲がる→戻す→曲がる→・・・いつかネジ緩む。
信じるか信じないかはあなた次第。。
続いて私経験ないのですが有名なので紹介しますが、
バイスグリップというのが良く応急処置工具としてよくオススメされています。
バイスグリップというのはペンチなどと違って、挟んだ状態で固定できるのが特徴。
もし転んでブレーキレバーが半分の長さに折れてしまった時に、折れたレバーの残りを掴んでレバーの代わりに出来るとか雑誌や都市伝説で見聞きします。
・・・私なら予備のレバー持って行くかな。
どう考えても乗りにくい。バイスグリップをブレーキレバーにしたことは無いけども、ブレーキ握る方向はいいとして、上下方向に動いてしまわないのか心配です。
そもそも私は予備のレバーもバイスグリップも持って行かないんです。
なぜ持っていかないか?というと、レバー折れた経験が無いから。
レバーって立ちゴケが折れ易いと思うんです。
滑って転んだりするとステップ→カウル(またはエンジン)→レバーと順番に衝撃を吸収して行くので、経験上グニャリと曲がりはするけど、そうそう折れない。
立ちゴケは高い位置から一気に落とすイメージなのですが、運悪く最初にレバーが地面にぶつかると折れると思っている。
私立ちゴケ滅多にしないというか、軽いバイクばっかり乗るのに自身の体格がいいので踏ん張れちゃうんですよね( ・∇・)
最近はMT-01という重いバイクに乗り換えたので、立ちゴケ対策に筋トレしてます。(260kg踏ん張れるか??)
というわけで、立ちゴケよくする人は予備レバー、またはバイスグリップを持ってみるとイイのかも( ´∀`)
あとこれも予想ですが、純正レバーを使う方が折れにくいと思います。
削り出しレバーはピカピカでカッコよくてお値段も手頃。交換も簡単なので結構多くの人が交換していると思います。
粘る材料は削りにくいので、削り出しレバーの材料は比較的硬いはず。
硬い材料は折れ易いので、純正の鋳物のレバーより折れ易いと考えます。
どうせ交換して余った純正レバーがあるのだから、ロングツーリングの時は純正レバー持って歩くといいかもしれません。
パンク修理道具
パンクほんと嫌ですね。
しばらく現実が受け入れられず、眺めてるとその内勝手に穴が塞がって直らないかな?(*´Д`*)って現実逃避したくなる。
私は記憶あるだけで6回パンク経験してるけど、準備万端で臨む林道ツーリングなど、オフロードでパンクしたことが無く、全てアスファルトの舗装路でネジや金属片など異物踏んでパンクです。
パンクって走行中に起きてるわけですが、一種で空気が全部抜けるって事がなくて、じょじょに抜けて行くから分かりにくい。
もしやパンク!?と思ったらすぐ止まって確認すべき。
タイヤやホイールがダメになってしまうし、何より危ない。
バイクが急に重く感じたり、ロードノイズが急に大きくなったら危険。
私は高速道路でYZF-R1のリヤタイヤパンクした経験があります。
ハイパワーのバイクで直進してると結構わからないもんで、アクセル開けた時に加速が鈍いから気づいた。
よりによって3車線の追い越し車線にいました。
すぐに左に寄って路肩に止めたいけど、車線変更しようとしたらバイクがすごく重たい。
空気の抜けたぺちゃんこタイヤは真っ平らなのでほぼ真っ直ぐしか走れないんです。
普通に車線変更したらコケると思ったので右カーブを利用して左ウインカー出しながら3車線を真っ直ぐに突っ切って路肩まで避難しましたε-(´∀`; )
レッカーのお兄さんに
「ケガ無くて良かったですね。結構足引きずったりしてる人多いですよ。」
って言われたので、運が良かったなと。
高速道路のパンクは危険なので冷静に対処したいですね。
話をパンク修理道具に戻しまして、バイクには、
があり、それぞれパンク修理道具が異なります。
簡単な見分ける方はホイールです。
チューブタイヤのホイールはスポークホイールと言いますが、自転車みたいな針金が放射状に配置されたようなホイールです。
チューブレスのホイールはキャストホイールと言いますが、自転車みたくない重そうなやつです。
チューブタイヤの場合は、私は林道行く時以外はパンク修理諦めてます( ´∀`)
なぜかと言えば、パンク修理には、
- バイクからリヤタイヤ外す必要がある。
- ホイールからタイヤを外す必要がある。
どちらも難しい。
バイクにセンタースタンドがあればいいけど、サイドスタンドだけでリヤホイール付けたり外したりは大変。
バイクを何かに立てかけないと倒れちゃう。バイクを傷物にしてしまう可能性大。
バイクからホイール外したとしても、ホイールからタイヤ外すのも難しいでしょう。
地面に平置きでやるとホイールのリムやブレーキディスク、スプロケットなんか傷つけたり曲げたりしそうで怖い。
バイクの部品は重たいから倒したり壊したり気を使うんです。
林道はロードサービス頼めないから時間かけてでも意地でも直すしかないですが、一般公道なら私はロードサービス待ちますε-(´∀`; )
私の経験上レッカーされてから修理終わるまで3〜4時間程度。
当日直るなら御の字じゃないですか。
チューブレスは一か八か掛けで修理する価値がある。
なぜかというとホイールもタイヤも外さず修理が出来るから、先のチューブタイヤで言っていたリスクが無い。
パンク修理キットで直してみるのもいいでしょう。
キットに含まれませんが空気入れも必要ですね。
私ロングツーリングで誰かと行く時は持って行きます。
運が良ければロードサービス待たずに直せるから友達に迷惑かけないからね。
でもね、これそうそううまくいきません(*´Д`*)
DAYTONA デイトナ/パンク修理キット 汎用
まずタイヤに刺さったクギなどの異物を抜きます。
異物の刺さっていた穴をキリでほじって穴を拡げて、穴の表面ならします。なぜかというと栓になる芋虫みたいなゴムを押し込んで接着して修理するからある程度穴が大きくないと栓が入らないのです。
イメージはワインのビンが穴で、コルク栓で蓋をするイメージ。さらに栓が抜けないように接着してる感じ。
やってみるとまず一向に穴が滑らかになる気がしない。
ゴムって粘ってうまく削れないんでささくれみたくなっちゃう。
加えて、タイヤのゴムが薄い部分だと上手に芋虫ゴムも固定できない。
スリップサインが出る直前の3分溝くらいのタイヤで試したことあるんですがうまくいかず、結局バイク屋さんまでバイクを押して行ってタイヤを新品に履き替えました。
バイク屋さんまで400mくらいでしたが、パンクしたバイクの重いこと。。
ちなみにこれは先に書いたYZF-R1のパンク直後の写真。
このタイヤはバイク用品店でパンク修理してもらったのですが、見事成功しました。
厚みがあるのもあるけど、プロのテクニックだろうな。経験がものを言う気がします。
「パンクしたまま走ったならタイヤのダメージがあるかもしれないから、出来れば交換して欲しいな。小さいバイクならまだいいけど、スピード出るバイクは万が一がね」って言われました。
コツはいるものの直ればもうけなので自分でやってみる価値はあるかと思う。
山の中でただ1時間待つなら、20分くらい修理にトライしてみてもいいかも。
失敗して穴が拡がってどうしようもなくなったらレッカー呼んで、バイク屋さんで泣く泣く新品タイヤ買えばいいんですよ(笑)
また、パンク修理した箇所はタイヤが減ってくると漏れるリスクが増すので、スリップサインまで粘らず早めにタイヤ交換したほうがいいですね(*´Д`*)
あと私の経験上ですが、バイクのパンクはバイク屋さんしか直してくれません。
ガソリンスタンドと街のタイヤ屋さんはバイクは保証できないからと断られてしまいました。
最後に気休めですが、公道は私なりのパンク予防法があります。
道の端々や道のど真ん中を走らないこと。
車のタイヤが走らない部分ってゴミが多い。
砂利や砂が浮いてるところや、落ち葉が多い道を見れば轍みたくキレイになってるのわかりますね。
いわば車がクリーニングしてくれてる部分を走れば異物を踏む機会は激減するって考え。
乗用車の左か右かのタイヤの軌跡をなぞって走れば一番きれいな路面走れます。
路肩すり抜けとかゴミを踏むために走るような行為!
何してもパンクする時はするけどね(´・∀・`)
道具さえあれば直せるのか?
ここまで書いて何ですが、
バイク整備に自信が無い!
乗るのは好きだけど整備に興味が無い!
という人は、JAFなどロードサービスに入っておけばDの道具は無しで手ぶらでいいと思います。
自分の整備技量もロングツーリングに携帯する道具の判断基準になりますね。
私はJAF会員の上にレッドバロン会員。
レッドバロンにアレルギー無いならレッドバロンでバイク買えば全国にあるレッドバロンで修理できるからオススメ。
じゃあなぜ私は最低限の修理道具を持って歩いてるか?
整備は得意じゃないですが、出来るだけその場で直してツーリングを続けたいという諦めの悪さからです(笑)