納車から1か月半経ちました。
初回点検でバイク屋さん行きましたけど、半導体不足のせいなのかテネレ700に限らずヤマハのバイクほぼ9割近く受注停止中っぽいです。
欲しいならば、それを言い訳に店頭在庫で新車があったら買ってしまったほうがいいですね(笑)
車種によっては中古も新車と変わらない値段になってますから。
さて、わがテネレ700は走行距離3341kmになったのでそろそろインプレ書いてみようかと思います。
私はオフはあまり走らないので、ツーリングメインで使いたい人向けの感想です。
最初にまとめを言うと、
車体の大きさが許せれば誰が乗っても楽しさが見つかる名作バイクと感じます。
ヤマハのうたい文句は
「世界を旅できるオフロード9:オンロード1の比率で作られたビッグオフロードバイク」
元WGP250チャンピオンの原田哲也さんは大きいセローと言っていたし、
テネレ700好きなジャーナリストのREIさんはWRの匂いのするバイクだと言っていた。
どっちも言ってることがわかる。私はセローもWRも乗っていたけど、セローくらい扱いやすく、パワーがありWRのような刺激もある。
REIさんが何にWRを感じたかわからないけど、私はパワーは排気量から来るもので、扱いやすさから考えるとどっちかと言えば大きいセローだと思ってます。もしテネレ700が単気筒だったらWRと思ったかもしれません。
以下に細かいインプレを書いていきます。
乗車姿勢はハンドルが遠いorシートが低い
良いところはゆったりとしたポジション。長時間乗ってもケツ以外に痛くなる部分が無かったです。
ゆったりし過ぎてむしろ腕は伸び気味というか、足つきの悪さが目立ってしばらく気づきませんでしたがハンドルが遠いバイクだなと思いました。
私は身長179cmで手足も短くないのでテネレ向きな体格ですが、昔のケガで右肩が45度くらいしか上がらないので余裕が無い。
普通に乗れるけど理想は2.5cmくらい手前に引く&下げたいかな。
MT-01も同じようにハンドル遠かったですが、どちらのバイクもエンジンが大きく、タンク位置が上がったせいでハンドル位置が高くなってしまってるように感じます。
さらに足つきを考慮してシートをえぐっているので着座位置が後ろになって尚更ハンドルが遠くになってると感じる。
CRF1100LとR1250GS Advとテネレ700の3台をライターの松井勉さんが跨った写真で比較してみました。
引用元
CRF |
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テネレ |
テネレ700が一番腕が伸びてるように見えます。
松井さんは183cmの長身なのでハンドル遠いように見えませんが、「テネレ700 足つき」で画像をググってみるとやはりみなさん肘が伸びて余裕がない乗車姿勢です。
もっとも腕が伸びるのを良しとする人もいるでしょうけどね。
あるいは相対的にシートが低いとも言える。
コンセプト車両の頃の写真見るとハンドルはほぼ同じ位置で、シート高くて平らで前に座れるのでハンドルが近くなります。
ハイシートだと足の曲がりも緩くなってスタンディングもしやすい。
足つきのためにローダウンリンクで車高下げて、ハイシートで着座位置を上げるのが私には合ってるかもしれないですね。
街乗り性能はそこそこ良いぞ
250㏄オフ車まで気軽では無いですが、大型スポーツバイクに比べたら街乗りは楽です。
まず感動的なくらい振動が無い。加速すればそれなりのエンジンのパルス感はありますが2気筒でこれは大したもの。これがクロスプレーンコンセプトなのか。
もっとも私はMT-01から乗り換えたせいでそう思うのでしょうけど。
21インチタイヤが曲がらないので結構車体バンクさせないといけないですがハンドルが自然に切れる感じで気持ちいいです。
また、排気量の割には意外にも低回転粘るエンジンで出力がマイルドなので半クラを使わずとも小回り出来ます。
街乗りでギヤ高めのまま走れてしまうから楽ですね。
誉め言葉になるかわからないけど、総じてホンダっぽい乗り味です(笑)
苦手はUターンは少し怖い。ハンドルが遠いのと車体の重さので恐怖心があり、ゼロ発進だと気軽にUターンは出来ない。
動いた状態からなら小回りもそこそこできるんですがね。
峠道、くねくね山道は楽しい
バランスが良いです。
私の乗ってるWR250Xもそうですが、車体が豪華でエンジンが扱いやすいバイクは峠がとても楽しいのです。
スコーピオンはロードのツーリングタイヤ以上にグリップ感を感じます。(ほぼロードタイヤみたいな見た目ですけども。)
また、エンジン回転が結構伸びて気持ちいい。低回転では無振動ですが、アクセル開ければ気持ちいい音もするしパルス感もあるし。
慣らし運転中は6000rpm以下の指示があったのですが、そもそも6000rpm以下でパワー十分なんですよ。
でもアクセル開ければ10000rpmくらいまで気持ちよく回転伸びるので、たまに低いギヤで回転引っ張って走っても楽しい。
私の好きなWRの加速フィールとは違うけど、速くなったセローなのかというと、、セローが速くなったところが想像できないけどこんな感じかも。
テネレ700は本気出すと静かに知らぬ間に速い感じで、私の感覚だと遅いR1かな。
私クロスプレーンの2009年YZF-R1も以前乗ってたもんで。
R1はサーキット走る用に買ったのですが、街乗りだと速すぎて怖くて乗りたくないバイクでした。
なので遅いR1のテネレ700は快適です(^^)MT-07がそもそもそういう感じなのかもしれない。
使いこなせないけど、怖すぎないエンジンが私は楽しいです。
高速道路は合格点
褒めるほど良くも無いけど、690㏄ってこんなもんだよねっていう合格点。
100km/h巡行ならエンジンもそんなにうなりません。6000rpmでメーター読み120km/h以上出ます。計算すると140km/h近く出るっぽい。
参考にMT-07も6000rpm時の速度を計算するとほぼ同じ。
テネレ700とMT-07は全く同じエンジンとミッションで2次減速比とタイヤサイズが違いますが、だいたい同じエンジン回転数になるように合わせてるんでしょうかね。
実際に高速巡航してみて新東名の120km/h区間で流れをリードするとしたら少し疲れる回転数設定かな。
エンジンパワーじゃなく車体振動の観点ですが、私以前からパフォーマンスダンパー(以後PD)にいろんな意味で興味があって、テネレ700が初めての適合車種なので買う気満々でいたのですが、
最初にテネレ700乗った時にあまりに無振動すぎて「これPDいらね!」って思ったんです。
しかし高速道路の長距離移動を経験した今はPD付けてもいいかも?って思います。
振動が減るだけでも楽になるかも。
というか使ってみたいだけなのでそのうち買いますが(笑)
最後に高速で予想外にいいと思ったのがスクリーンの性能。
幅は狭いが高さがあるせいかそれなりに風防してくれます。夜の高速道路走ったのですがヘルメットのスクリーンにほとんど虫が付きませんでした。
おまけ程度にオフロードについての感想
オフは得意でないので語れませんが、素人ながら思ったのはサスがそんなに激しく動かないしハンドル幅があるので大船に乗ってる感があります。
加えて2気筒エンジンの出力がマイルドで低速でも粘るから、河川敷の石ごろごろのところで石に引っ掛かって予想以上に減速した時なんかもエンストの不安が無いです。
斜面もパワーがあるので止まらず登れる安心感があります。
オフロードで足つきの悪さが心配と思ったのですが、止まる気がしないのでよほどのガレ場にでも行かなければ心配無いですね。
オフのエキスパートはピーキーなのを好みそうな気がして、このマイルドな出力特性で満足なのかわかりません。絶対的なパワーはあるのでいいのかな。
エキスパートが好むKTMとかどんな感じなのか乗ってみたくなっちゃいます。
最後に私が嫌だと思うのはデカいスピードメーターでフロントタイヤが見えないことですね。
タイトターンでたまに見えない石に乗り上げてフロントタイヤ弾かれてびっくりします。
これはアドベンチャーバイクみんなそうかもしれないですけどね。
以上、インプレでした。