だいぶ間が空いてしまったけども続き。
MT-01を買うに至るまで
前回のハーレーディーラーでの学びは大きかった。
好きなバイクに乗るべきとか、
懐古主義の老害にならない為に時代の流れに乗って新車から選ぶだとか言ってみても、お金も大事。
いくらなんでもバイクが¥300万って高すぎだった。乗ったら勢いつくかと思ったけど、むしろ冷静になって自分の身の丈で好きなことしようと気づけた。
書いてみると当たり前すぎて私がただのバカみたい。
でもね、どうしても気になるなら試乗や商談くらいしてみるってのは悩んでるよりいい事。
宝くじ当たったら買うと思えばいいじゃない。
いつまでもあると思うな仕事と試乗車。
ハーレーからの学びその1.予算を決めよう
さて、現実的な予算決めましょう。
私は150万円をリミットにします。
以前CRF450L買おうと考えたときに
「車両136万円は絶妙な額だなー」と思ったんです。
それはバイクの価値ではなく、今の私の支払い能力に対して(笑)
300万円支払う現実を目の当たりにして、総支払い額150万円くらいが私に決断できるラインと思った。
支払い能力は漢気でも変わってきますが、 私は保守的なので買ったあとに
「もっと攻めちゃえばよかったな」と思うことが多いので、少しはみ出すくらいに設定。
ハーレーからの学びその2.大排気量おもしろい
1,868ccの巨大エンジンを見て思った。
「車よりデカいエンジンってバカか!」(褒め言葉)
と思ったのも正直なところですが、なんとなーく、
「クルマよりバイクのほうがエンジン大きいんです。」
って言ってみたくなった(真性バカ)
また話逸れますが、私は車では大排気量NAのエンジンに憧れがある。
昔からダッジバイパーに憧れてる。
8リッターOHVエンジンの2シーター。
車検証だけ見るとトラックのような車。
そもそもトラックのエンジンをランボルギーニがチューニングしてスポーツカー作ったっていう聞いただけで楽しくなるエンジン(*゚∀゚*)
ついでに私がブログ書こうかなと興味を持った一因にダッジバイパーを買った人のブログ(というか記事?)があります。
バイパーほったの ヘビの毒にやられまして
https://www.webcg.net/category/WEBCG-essays-viper_hotta?page=2
車雑誌の編集者の方ですが、さすがプロ。文章が上手で面白い。
バイパー欲しかったら是非読んでみて下さい。
車検証だけ見るとトラックのようなという例えは氏が言ってたのをパクりました。
「クルマの大排気量NAの感覚」と「バイクの大排気量Vツイン」
たぶん大きく別物なのですが、そこに気づいたのはMT-01を買った後の話。。
車より排気量デカいスポーツバイクって何よ?
私のクルマは1600cc(ターボだけど)
それより排気量が大きくて、150万円以下のスポーツタイプのバイクってあるんだっけ?
そうです、後にも先にもそんなバイクはこの世に一つ。
YAMAHA MT-01
史上最大排気量の市販ネイキッドバイク。
1,670cc空冷VツインOHVエンジン。
もうこの先も記録は変わらないんじゃないかと思う。
販売時期は2003〜2009年当時の新車価格で約150万円です。
2019年現在の中古相場だと60〜120万円くらい。
新車はもう買えませんが値段的にはOK
エンジンさえ見ないでパーツだけ見るといろんな所にYZF-R1の面影多数でスポーツを感じさせる。
アルミツインスパーフレームだし、
ラジアルモノブロックキャリパーはR1と同じ物。
倒立フォークにしてもスポーツ路線ですし、スイングアームもリヤサスの位置が特殊ですけどR1に似ててスーパースポーツ然としてます。
エンジン見ると重そうで、速そうには見えないけどね(笑)
後述しますがデザインコンセプトは「能」なんですって。古典芸能の能です。
なんのこっちゃ。
昔からずっと目をつけてたけど、“絶版車”だからなーと思って除外してました。
でも「バイク選びはお金も大事!」と考え直した今の私はそんなのかんけーねー。
っていうか、、一択(笑)
MT-01をじっくり見てみる
MT-01って欧州ターゲットに開発されたバイクで、見た目が特徴的ですが、調べたらイタリアYAMAHAが開発したわけではないらしい。
ここまでとんがったバイクはきっとイケイケのイタリア人が企画したんだと思ってたのに( ´∀`)
面白いことにMT-01の発売前に出た似たようなバイクでBT1100ブルドック
これがイタリアYAMAHAのバイク。
ドラッグスター1100のエンジンを載せて作ったネイキッドバイク。
「ツーリングでゆったり乗るのに大排気量空冷Vツインがいいんだけど、時にはスポーティーな乗り方したいし、普段使いも考えるとネイキッドがいいよね」
って言う感覚ですかね。想像するに。
ブルドックもシンプルでいいバイクに見える。装飾が無駄に無くて良く無いですか?
飾りっ気が無いとも言えるけど、実用的。
実際MT-01と比べて実用的なのはブルドックでしょうね。通勤からツーリングまで行けそう。
イタリア人が欲しいバイクを作ったと言う感じ。
日本人がイメージでヨーロッパバイク作るとMT-01 で、
ヨーロッパの人が実用でヨーロッパバイク作るとBT1100になるのかな?
よく見ると2台はキャラが違うのですが、見た目はアメリカンをネイキッド化したバイク。
同時期に出たので潰しあわなかったのか?と気になるところですが、どっちも大して売れなかったようなのでどうでもいいか(笑)
今回MT-01調べて知ったんですが、YAMAHAって全てのバイクデザインをGKダイナミックスという外部のデザイン会社に委託しているんですって。
国内メーカーの中では少しスタイリッシュだなと個人的に思ってましたが、そういう開発スタイルだからかもしれません。
特にMT-01は凝ってるモデル。
デザインコンセプトが「能とバイク」
コンセプトモデルの頃に実際に能とモーターサイクルの共演というのをしたそうなのですが、何を共演したのでしょう。。
そしてMT-01の排気音のコンセプトは「和太鼓」なんですって。
クールジャパンっ!( ´∀`)
ほぼ同時期のVMAX1700も金剛力士像がデザインコンセプトって言うから、この頃は和風デザインに傾倒していたんでしょうね。
話逸れついでに、昨日バイク屋さんで聞いたVMAXの小話ですが、
VMAXって220km/hで速度リミッターが効くらしい。
なぜかと言うとそれ以上で全開してるとオーバーヒートしちゃうとか。
そして220km/hリミッターの理由はゼロヨンの400m地点の到達スピードなんですって。そんだけスピード出れば困らないでしょ?ってことらしい。
220km/h以上で巡航したことないから加減がわからないけども、話を聞いて思ったのはそもそも一般的にバイクってどれくらいの時間アクセル全開走行していいんでしょうね?
原付なんて山道走ってたら10分くらい全開じゃない?(笑)
話をMT-01の排気音に戻しますが、
高音域をカットして心地よい低音が出るように「サウンドデザイン」という試みをした最初のバイクだそうで、MT-01きっかけで音を開発する部署がYAMAHAにできたという。
確かにMT-01はいい音する方だと思う。
うるさく無い(と思ってるのは乗ってる本人だけか?)いい音する。
和太鼓かどうかは知らないですが、低音と言われたら確かにそう。
かと言って重厚でも無い。程よく身軽。
いくら言葉で書こうとしても無理だけど、騒音にならないようにいい音にしたなと思いました。
また話逸れますが私のメインバイクのWR250Xもノーマルマフラー相当いい音します。
おそらくサウンドデザインされているんじゃ無いだろうか?
私SEROW250からの乗り換えだったんでなおさらだったけど、最初はWRの美音に酔いました。
見た目の好みで今はマフラー変えてしまったけど、性能も音もノーマルの方が良い。
SEROWは新聞配達の音がします。とはいえ250ccですから、スーパーカブ2台分くらいの音ですかね。
きっとこのバイクのマフラーは音を静かにすることが目的なんでしょう。
早朝のキャンプ場でも迷惑かからない。
「新聞配達かな?」って思ってみんな二度寝しちゃうくらいだと思う。
それに対してWR250Xは明らかに「速そう」と感じる音がする。
まず音が低くてデカい。
猛獣の低いうなり声聞くと強そうと思うのと似た感じなのですが、低い排気音がなぜだか速そうに感じる。
私が歴代乗ってきたバイクの中で一番ノーマルマフラーの音が好きです。
MT-01より好き(笑)
残念なのは鉄製なんです。錆びなかったら交換しなかったんだけどなー。
大きく逸れた話をMT-01に戻しまして、(^^;
私全体的にMT-01好デザインだと思っています。
エンジンはハーレーの方がカッコいいけど、MT-01も空冷Vツインエンジンの中では相当かっこいい方だと思う。
フロントフォークとスイングアームなんかまんまYZF-R1みたいでカッコいい。
フレームもアルミツインスパーですしね。エンジンデカくて相対的に華奢に見えるけど。
褒めるより直したいところを言った方が早いくらいなのでデザインで嫌な所書きますけど、ホイールくらいかな?
ホイールはダサいと思う。スポークが末広がりっていうのがあまり好みじゃない。
4本スポークってのも十字架みたいであんまり。。
他の部分はカッコいい。
ただね、少し「メカ感」が強いのですよ。ロボ感と言ってもいい。
私は小洒落た部分があるのでアニメに出てくるようなバイクは好きだけど選びたくない。
出来ればスタイリッシュで無骨がいい。
車の好みで言うと ジープよりもディフェンダーが好きと言ったらちょっとイメージわかりますでしょうか。
及第点だけど、これしかないなーって思って調べてたら気付いた。
後期型にはオールブラックがあることを知ってしまった!
黒くするだけで少しデザインが落ち着いてカッコいい!
だいたいなんでも黒くしておけば無難にカッコいいんですが。
エンジンを黒く塗って、黒いキャリパーになって、フレームのエアクリーナーボックスの蓋みたいなのが黒くなるだけで、メカ感が抑えられて好みになりました。
この後期型の黒を知った瞬間気持ちが固まって、
「MT-01後期の黒ください」
とレッドバロンで聞いたら全国在庫2台のみ。
しかも1台はビキニカウルが付いたりオリジナルの印象を変える改造だったので却下。
車種選定で条件を絞っていったら結果的に1車種に決まり、
在庫的にも買うバイクは1台しかない。
最後はお値段ですが、込み込み100万円。
CBRの下取り代金5万円を含みます。
(過走行車だから5万円でも正直おぉ!売れた!って驚いたけど)
買わない理由が無くて買いました。
まとめ
バイクを買い換えた決め手は、ハーレーを見積もって「高ぇなおい!」ってなったことで間違いないけども、色々考えて現在に至ると言いたいだけのブログが長くなってしまった。
無駄遣いをするのに年々自分自身に理由が必要になってきて、今までで一番一生懸命に自分を説得してバイクを買い換えた。
きっと乗り換えたら新しい世界が広がるぞと言い聞かせた。
乗り換えて3ヶ月、実際に今はMT-01の虜です。
最低に乗りにくい最高に楽しいバイク。買ってよかった!