そうだ、毛無峠に行ってみよう。
時は2019年8月13日
2019年のお盆休みは遠くに行く予定が無い。
なぜならイロイロやりたい事があるので。
そうは言ってもツーリングもしたいので、
日帰りで簡単に行けて、
なおかつ行ったことが無いのが理想の目的地。
さらに涼しくておいしい食べ物があるといいですねー( ・∇・)
そんなときに思い出したのが「毛無峠」
地名は覚えてなかったんですが、
「この先危険につき関係者以外立ち入り禁止 群馬県」
という看板が有名で覚えてたので検索したらすぐ分かりました。
あの看板の写真でも撮ってくるかー、ってな感じで出発。
今日の相棒はMT-01
ついでにETCの調子を見てみよう
ETC車載器調子悪いんですよ。
私のMT-01の有料道路のETC通過成功率は5割(笑)
先進国のインフラとは思えない数値。
おそらく悪いのは料金所ではなくバイクのほう。
ETC車載器はJRCのJRM-11が搭載されてます。
アンテナ分離式ETCの元祖。
以前乗っていたCBR929RRから引き剥がして再セットアップしました。
バイク用ETCが出て速攻で私買いましたから12年くらい使ってるのかな?
バイク用ETC使ってる人はご存知でしょうけど、外観はものすごく耐久性のありそうな見た目をしている。ハーネスも強そうだし、中の基板が逝くまで使えそうな気がしたので続投しました。
なんですがね、
MT-01に取り付けてから20回くらいETCレーン通ってるんですが、通過勝率5割くらい。
ETCレーンのゲートが開かない時は、レーンを過ぎて料金所の安全な場所に停車すると係の人が来てくれます。
ETCカードを渡すと係の人は料金所のブースまで行って精算してくれる。
これが階段登って降りて距離あるのでわざわざ申し訳ないんですけどね。。だってゲート開かないんだもの。
精算後に係の人がなぜゲートが開かなかったのか?原因を教えてくれるのですが2種類あって、
- 通信異常
- カード書き込みエラー
通信異常と言われる時は必ず出口ICです。
ETCカードに入口ICの情報が書き込まれているが、出口ICで精算出来なかった場合。
カード書き込みエラーと言われる時は、入口ICでゲートが開かない場合か、
出口IC通過時にETCカードに入口ICの情報が書き込まれていないため精算出来ない場合です。
何が悪いかって考えてみると、
- 使用年数が長くETC車載器故障してる。
- バイクの振動ハンパないのでアンテナブレて通信できない。
- アンテナ延長上にメッキパーツがあるため電波が乱れて通信できない。
- ETC車載器本体が高温のシート下に設置されているのでカード書き込みエラーが起きる。
使用年数が長いけど正常に動作してるというグリーンのインジケーターランプも点くし、問題は無さそう。
私インジケーターが緑なのを確認して毎度レーンに入っているに通過できない事があるわけなので、機械の故障だとすればタチが悪いですね。
次にバイクの振動ですが、
どうしようも無いと思ってましたが手があります。
クラッチを切って(レバー握って)ゲート通過するんです。
これは同じように激しく振動するバイクに乗ってるバイク乗りから聞いたおまじない。
クラッチを切るとほぼ振動が無くなります。
それで何回か試したのですが、結局ダメな時はダメなんです。
最後はさらにキルスイッチでエンジンも止めて完全無振動にしたのにゲート通過できなかった。
つまり振動は主原因では無い。
メッキパーツに関してはETC車載器の説明書にそう書いてありますが、私の取り付け位置は解釈によってはダメっぽい。
アンテナは上方向80度、水平方向±40度に金属があってはいけない。
これがANDならダメですが、ORならギリOKです。
ですが概ねOKですのでそこまで厳密に守らなくても過去の経験上大丈夫。
下の写真でちょっと見えますが、メーターのリセットスイッチの化粧部品がメッキなんですよね。無視していいと思うんだけど。
webで検索して同じMT-01オーナーがどこにETCアンテナ付けているか?確認してマネたので実績はあります。
グレーということで。
最後が熱問題。
これもwebでMT-01の実施例を調べてシート下のスペースにETC車載器本体をぶち込んだわけですが、左右2本のマフラーの間なので熱くなる。
なにせシート下を冷やすために冷却ファンが付いてるバイクですからね。
リアフェンダーの中にファンが付いていて、シート下の熱気をリアタイヤに吹き付けるような構造です。
キーを抜いても熱ければ勝手にファン回るんです。なかなか盛大な音でファンが回るので夏にコンビニの前みたいな人通りが多い場所に停めておくと消し忘れかと心配されてしまう厄介者。
そして35℃の気温の中にツーリング行って渋滞はまっていたらETC車載器が異常を知らせる赤いインジケーターになったんです。
そもそも何℃までETC車載器は使えるのか?
説明書を見ると動作保証85℃と書いてあるが、
「ETCカードは除く」
と書いてある。
真夏のMT-01のシート下は85℃くらいなってそうな気もする、、少なくともETCカードは保証外の温度が確定。
(ハッキリとわかりませんでしたがICカードの保証温度は調べた限り50℃程度)
試しにETCレーンの手前で停車してETCカードを抜いて、5分ほどカードを両手で挟んで体温で冷却して約40℃に冷まして試してみました。
ETC車載器もその間クールダウンして、手で触れる程度の温度(85℃以下は間違いない)状態でETCレーンに突撃しましたが、敢え無く撃沈!
ゲート開かず。。
バイク屋さんに相談だ
「てめーが取り付けたETC使えねぇじゃねぇかコルゥアァーッ!」
という意味でなく、バイク屋さんはたくさんのノウハウを持ってますから。web検索ではわからないことが解決したりする。
しかし聞いてみたけどわからない。
お店でETC車載器の故障診断が出来るわけでも無ければ、
アンテナから電波が出ているかどうかもわからない。(本社から借りれば電波のテスターがあるらしいけど)
説明書の通り取り付けて、緑のインジケーターランプが点いたらそれ以上の事は出来ない。
この状態でETCゲートを通れないという例が無いらしく、むしろ私がダメな事例を教える立場に。。
唯一確認出来るけどしてない電波ですが、やる価値が無さそうなので断ってしまった。
状況証拠から電波よりもICカードの書き込みの方が疑わしいと思っているので、テスターの機械を取り寄せてもらってからもう一回私がお店に出向く必要があるので面倒なんだもの。
いざグンマーへETC実践勝負だ!
振動対策以外は何も解決しないままですが、策なく突入するわけでは無い。
秘策を持ってます。
ゆっくり通過してみる。
ETCゲートの通信なんて本来1秒以下の一瞬でしょうから、時速10km/h以下まで減速して通過すれば、
通信の失敗にせよ、
ICカード書き込み失敗にせよ、
機械が1回ではなく何回かやり直しをしてくれるんじゃないか?という目論見。
ETCゲート合計6回試しましたが全て成功。
(行き)
(帰り)
関越道 月夜野IC〜沼田IC
日光宇都宮道路 清滝料金所〜大沢料金所
帰りの日光宇都宮道路はもう気温が低かったので条件が良かったかもしれませんが、他は気温30℃超えでしたからゲート通過出来て嬉しかった( ^ω^ )
しかしまだトライアル中ですから、
もしETCカードに情報が書き込まれて無いと、何処から高速に乗ったか証明が難しいので、無事にETCレーンでゲートが開いても通過後に先で一旦停止して振り向いてスマホで証拠写真を撮るという徹底ぶり。
さらに時速10km/hでETCレーン走るのは迷惑ですので、ゲートの手前で一旦停止して車列をやり過ごしてから、そろりそろりとゲート通過しました。
規定ではETCレーンの通過速度は20km/h以下なんですが、見る限りそんな人居ない。
ゆっくりでもいいところ30km/hくらいでみなさん進入してます。
もしかするとゲート通過の頃には20km/h以下になってるかもしれないですけどね。
私はETCのアンテナの手前から20km/h以下に減速してるので、そんな手前から20km/h以下で進入する奴居ないって話です。
だいぶ車間を空けていても速度差が大きいので後ろに車がついてしまう場合があるのですが、速度も遅いのでかなりピッタリつけられてしまうので怖いです(笑)
しかもゲート開かなかったらびっくりしちゃう(*´Д`*)
ちなみにETCゲートが開かなくてもバイクはゲートの隙間抜けられるので安心してください( ´∀`)
バイクは閉鎖されて追突されたら死んじゃうかもしれないですからね。
真後ろの車はどうなるんだ?って思うでしょうけど、後ろの車がゲート通る時はきちんとゲート開きます。
車が2台続けて進入する場合って前の車がゲート開かなかったら停止するのでETCレーン閉鎖になります。
バイクと車が続けて2台進入する場合は前のバイクがゲート開かなくても後ろについた車は(またはバイクでも)ゲートに突っ込むことが無いように開くのでご安心を。
おかしいと思うのは3台のバイクでETCレーンに進入する場合、
真ん中の1台のETC車載器がおかしい場合ETCゲートは、
1台目:開き
2台目:閉じ
3台目:開き
といったように間の1台だけしっかり閉まるんですよ。
後ろから見てると左右からハリセンで叩かれてるように見えておもしろい(笑)
ETCレーンの真ん中走ってれば実際に当たりはしないですけどね。当人はびっくりするでしょう。
何が起きるかわからないですから、ETCレーンは真ん中を走ることをオススメします。
ともかく私のETC生活は全然ストレスフリーじゃない。むしろストレスじゃないか。
いい加減に毛無峠の話をしよう
ETCの話だけで終わってしまいそうですが、一応ツーリングの話もしようじゃないか。
宇都宮市内を11時出発。
気温は33℃あちぃー(;´Д`A
真夏のツーリングあるあるですが、準備している時がものすごく汗かくんですよね。
走り出すと風で汗が冷えて涼しいのですが、35℃を超えると走ってもただひたすら暑い(笑)
33℃ならまだ走れば涼しいのでマシな方です。
ルートはざっとこんな感じ
往路が赤で、復路が青です。
googleさん任せで走ったので途中に月夜野〜沼田という一見ムダそうな高速ルートが入ってます。わずか数kmな上に事故渋滞で全て渋滞でした(笑)
ETCを使いたい私の気持ちを忖度してくれたならgoogleさんいい子ですけど、270円捨てた感じ。
高速道路なんて何も面白くないですが、朗報があった!
北関東道に太田強戸PAというのができたんですよ。出流原と波志江の間。
その太田強戸PAにガソリンスタンドできてた!
私何度かSSTRという太平洋で朝日を見てスタートしてから日本海で夕日を見るというロマンチックなツーリングイベントに参加してたのですが、私の家から最寄りのスタート地点である太平洋が大洗海岸なんです。
大洗スタートして日本海まで行くには北関東自動車道を走って行くのが最速なんですが、ガソリンスタンドの間隔が長すぎてガソリンタンクの小さいバイクは高速で一気に行けないんですよね。
あるいは高速乗って30kmくらいで笠間PAですぐ給油して、次の給油できる上信越道の横川SAまで約200kmを90km/h巡航でチキンランして乗り切るか。
一度給油のために下道に降りる必要がありました。
一緒に行った仲間はガソリン携行缶持ってきてましたけどね、ほんとそういうギリギリの世界だったんですが、太田強戸PA心強い!
話をまたツーリングに戻しまして、
話は一気に高崎ICで下道に降りたところへ。
約10年ぶりに群馬の下道を草津方面に向かいましたが、道が綺麗になっていた。道の駅も2つくらい増えたかな。
でも八ッ場ダムはまだ完成しないんですね。
ダム作るって大変。
この先の国道292志賀草津道路が草津白根山の火山ガスの影響でバイク走れないですよ。
毛無峠はその先にあるし、私一番好きな峠道なんですけど残念。
仕方なく嬬恋から万座ハイウェーという有料道路(片道¥720)という少しお金のかかる道路で行くしかない。
長野側から回るとさすがに遠いからね。
万座ハイウェー久しぶりに走ったけどいい道。
特にビッグバイクで走るには爽快です。
見晴らしがいいわけではないけど、勾配もコーナーRもきつくないので初心者も楽じゃないかな。
そして毛無峠には万座温泉から分岐して入るのですが、ここも車線は狭いが舗装が綺麗で何の不安も無い道。
もっと酷道みたいなところを想像していたのに拍子抜け。
残念ながら毛無峠終点は雲の中でしたが、時折切れた雲の隙間から下界が見えるのですがなかなかの絶景。
晴れてる時にリベンジしたいですね。
やっぱりいるのはバイク野郎
14:20着
どこの僻地に行ってもいるのが愛すべきバイク野郎ども。
あの看板の前には先客のライダーが2名いらして写真撮ってました。
ほかにも1人で来てる女の子いましたね。
女の子何度も何度も自撮りを撮り直しているから、思わず「シャッター押しましょうか?」って言いたくなったけど、こういう人けの無い場所だと警戒されるかと思って遠慮。
さっきのバイク乗りの2人は命知らずだから群馬に入って探検してました(笑)
ほんの数十mですけどね。
女の子が写真撮り終わったところで私もMT-01を看板前に移動してパシャリ。
景色がいいんだろうけど雲の中。
看板の前で写真撮ったらもうやることないんです。
わざわざ来たのでもう少し何かしたいような名残り惜しい感じがしますが帰るしか無い。
ちなみにdocomoとsoftbankの電波はバッチリでしたよ。
とんかつ街道
帰り道は高速走るの嫌だから山の中抜けて来ました。
私は普段このへんから帰る時は沼田市中心部抜けたら川場村の方へ普段は迂回するんですが、今日はgoogleさん任せなのでロマンチック街道こと国道120号へ。
ちなみにわざわざ川場まわるのは私がバカなわけじゃなくて道が楽しいからです。
ここも10年ぶりに通ったけど、景色が違う。
一つ山越えるところがあって、登坂車線があったはずだから前の車列ごぼう抜きしてやろうと思ってたらトンネルになってたし。
そしてとんかつ屋さんが増えてて、とんかつ街道って書いてあった。
なんて魅力的な街道名でしょう。
特別とんかつが好きではないけど、力強くていいよね!
唐揚げ街道とかどっかにないのかな。
帰りの金精道路やいろは坂は日没間際でしたが、そのせいか車いなくて快走でした。
最後の日光宇都宮道路に入る直前でガソリンのエンプティランプが点いたのでガソリン入れようとしたらまさかのガソリンスタンド休み∑(゚Д゚)
アンバーランプを輝かせながらも、残り50kmくらい燃費走行ならいけるいけるーって有料道路走り出したら即大雨。
ここまで雨降らずに入道雲から逃げてきたのに。。
でも勝機はありました。
日光宇都宮道路は日光いろは坂下りてきて清滝というところから乗るとすぐトンネルなんですよ。
しかも3本くらい連続。
山を越えた向こうは降ってないんじゃない?って期待して耐えたら案の定、トンネルの向こう側は晴れてました( ´∀`)
夏の夕立で服がびしょ濡れになった後に走って乾かすの好きなんです私。
走りながら乾かせるって最高じゃん!涼しいし。夏の醍醐味というかな。
パンツまで濡れると終わりですけどね。試したことありますけど絶対乾かないですよ。
バイクで唯一乾かせないのは履いてるパンツと靴下です。
どうやったって風当たらないですから。
80km/hの燃費走行で無事宇都宮まで帰れました。
エンプティランプ点いてから47km走りました。
給油量は12.5リットル。15リットルタンクだから死にガス1リットルで考えてもあと1.5リットル使って30kmくらいが御の字かな。
つまりMT-01のエンプティランプ点灯後の走行可能距離は、
高速で頑張って80km、下道なら頑張っても60kmで考えた方がいいかな。
いい経験できました。絶対ガス欠で押したくないバイクなので(笑)
さてさて初のツーリング日記というか、ETC故障日記はいかがでしょうか。
時間作ってこれからも書いていこうと思います。